2019-06-18起業・独立
起業するには最初は熱意だけで充分【でもずっとは続かない】
起業するのに必要なものってなんでしょうか?
開業届?法人の通帳?事務所?スタッフ?
私はどれも必要ないと思っています。
独立してしばらくしてから開業届を出したくらいです。
今回は、独立して10年、夫婦で自由に仕事をしている私が起業するは何が必要かを説明していきたいと思います。
起業するには最初は熱意だけで充分
最初は熱意だけで充分です。
開業届も法人の通帳も事務所もスタッフもいりません。
開業届はビジネスとしてやっていけそうなら出しましょう。
熱意とはやる気です。この仕事をしたい!というあふれるやる気。
それで最初のうちはどうにかなります。
独立したばかりの私を例にあげていきたいと思います。
1.HTMLしか書けないのにホームページ制作の仕事を熱意でこなした
もともとデザイナーだったのですが、私が独立した2009年頃は紙媒体からインターネットへの移行が本格的だった時代。
当初働いていた会社では、ウェブデザイナーではなくグラフィックデザイナーとして仕事をしていました。
独立する直前くらいになんとなく、HTMLを勉強。独学です。
デザイナーだった私はデザインした画像を駆使してHTMLだけでホームページを完成させました。
恐ろしいことにCSSの存在を知らなかったのです。
(簡単に解説すると、HTMLはホームページの中にある文字や画像をマークアップしていき、それをCSSでレイアウトしていきます)
独立してすぐ私は周りの人に「ホームページ作れます」と豪語しました。
当時ホームページ制作は今ほどフリーランスも多くなく、起業に頼むと100万円近くすることもありました。
そこまで大規模なサイトではなくても50万くらいはしたと思います。
それを私が10万円くらいで作ると言うのですから依頼が殺到しました。
さて、蓋を空けてみて初めてCSSの存在を知った私は「熱意」だけで必死で覚えてなんとかホームページを完成させたのでした。
2.営業の経験ないのに熱意だけで仕事を獲得した
私はデザイン系専門学校を卒業してからずっと会社員デザイナーとして働いていました。
独立するまでに色んなデザインを経験したくて3社ほど転職しましたが、営業はしたことがありませんでした。
客先へ同行することすらほぼなく、いつも社内で仕事相手はマッキントッシュ。←言い方古いですね
独立して初めて「営業」というのを経験するのです。
とにかく、色んなところに顔を出しました。
呼ばれたらすぐに行ってたのでフットワークがかなり軽い人と思われていたと思います。
当時、まだ20代と若く一応女性ということもあり、どこへ行っても可愛がってもらえたような気がします。
そのせいか、フラっとでかけただけですぐに仕事を獲得できました。
もちろん、私の熱意も伝わったと思います。
下心で近づいてくるような男性にも、仕事に対する熱意を延々と語ることで下心から親心のようなものに変わったのか応援してくれるようになりました。
3.そもそも社会情勢を知らずに熱意だけで独立した
私が独立した2009年は、リーマンショック直後で日本もかなりの不景気でした。
恥ずかしいことに「リーマン・ブラザーズ」を知らなかった私。
サラリーマンのショックかなにかと思って、自分には全く関係ないと思っていました。
周りに独立することを話すと「絶対にやめたほうがいい」と言われました。
今は一緒に仕事をしている夫にですら、「絶対にやめろ」と反対されていたのです。
まぁ、反対を押し切って独立しましたが…。
今でこそ、フリーランスなんて珍しくないですが、10年前はそこまでいなかったのでしょうか?
フリーランスはいたけど、相当な能力がないとやっていけない仕事だったかと思います。
そこで、CSSすら書けない、リーマンショックを知らない私の独立です。
熱意以外の何物でもないでしょう。
決してお金持ちではないですが、10年間続けてこれたのは最初の熱意があったからなのかなと思います。
熱意だけで10年は続かない
さて、熱意だけで仕事を乗り切った私ですがさすがに何年も続きません。
そういうことに全く気づかず、相変わらず熱意だけで仕事をしていた時に大きな挫折をしました。
周りが、頭を使って稼ぐ仕組みを作ってもっと楽にお金を稼いでいたのを知ったからです。
熱意だけで常にガリガリ仕事をしていた私の何十倍も稼いでいたと思います。
ビックリしました。
努力していれば常に報われると信じていたのですが、仕事量の割にはそんなに稼いでなかったのです。
挙げ句に、結婚して数年立つのに子供もできなかったし、目の前の仕事しかこなしていない私は相変わらず世間知らずでした。
朝のニュースに目を配る暇もなく、目の前の仕事に追われていたのです。
そんな世間知らずでよく、クライアントさんが納得できるデザインができたいたなぁと関心します(笑)
そこからは自分がやった分しかお金にならない仕事を減らし、仕組みづくりをしてお金が回るようにしていきました。
少しずつ、目の前の仕事から追われることに解放され、こうやってゆっくりブログを書く時間も増えていきました。
最初は熱意だけで起業できますが、しばらく経ったら熱意だけの「だけ」の部分をやめていくのがいいですね。
以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。